2005-04-12 第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
一般論として、この兵器開発について私自身は否定はするつもりはございませんが、この専守防衛を国是とする、先ほども冒頭申しました国是とする我が国としての兵器開発、この防衛的兵器、このことの開発に限定をすべきだというこの基本的な立場に立つと思うんですが、このMD計画と専守防衛、この防衛的兵器、このことについて所感を、防衛庁長官の所感を伺いたいと思います。
一般論として、この兵器開発について私自身は否定はするつもりはございませんが、この専守防衛を国是とする、先ほども冒頭申しました国是とする我が国としての兵器開発、この防衛的兵器、このことの開発に限定をすべきだというこの基本的な立場に立つと思うんですが、このMD計画と専守防衛、この防衛的兵器、このことについて所感を、防衛庁長官の所感を伺いたいと思います。
○野田哲君 平行線ですから、また改めてこれは議論をいたしたいと思うんですが、総理は核廃絶を目指す防衛的兵器だと、こういうふうに説明している。それから調査団の報告もそういうふうになっているわけであります。しかし、SDIはむしろ逆に核軍拡を促進する、こういう疑念がずっと続いているし、むしろ広がっているわけであります。
攻撃的兵器、防衛的兵器というふうに明確に区別はつけられない。結局、使用する者の意思によって制約を加える以外にないというのがこれまでの見解のようですね。 それからまた、防衛局長等も次のように答弁しておるようです。攻撃的兵器と防御的兵器の区別をすることは困難である、こういうことは外国の専門家も言っておるし、我々もそう思う、こういうふうに防衛庁の防衛局長が国会で答弁してもおるわけです。
中曽根総理はSDIについて、これは防衛的兵器であり非核兵器である、それから核軍縮につながるということで、レーガン大統領との会談のときに研究に理解をお示しになられた。そしてSDIはABM条約、宇宙条約には違反しないとこの委員会でもおっしゃられました。
そこで、理解したその理由として五つ大体挙げられているわけでありますけれども、特にその中で、SDIは特に一番あれは防衛的兵器だ、こういうことについて理解をしているわけですけれども、この辺本当にこのSDIが防衛的兵器なんでしょうかね、その点わかりやすく御説明していただきたいと思います。
その第一に、自由世界の安全のため、これが一つ、第二に、包括軍縮の一環として、これが第二、それから第三に、核軍縮につながるものとして、第四に、防衛的兵器として、それから第五に非核兵器であると理解している。SDIがこの五項目を達成する、そういうことで理解を示した、こういうことでよろしいわけですか。
○国務大臣(中曽根康弘君) そういう概念に入らない通常兵器は一応防衛的兵器と考えられていいと思います。しかし、兵器というものは、非常に大事なことは、運用する方針、イデェといいますか、防衛政策の基本方針というものが非常に大事なのでありまして、兵器というものは右にも移れ、左にも変われるという性格を持っております。
○和田静夫君 防衛白書やそれに付随したあなたの談話の中には明らかに、いまの答弁の中にもありましたが、攻撃的兵器と防衛的兵器という区別があります。しかし、同じアメリカの上院の聴聞会でそうした区別が、御存じのとおり全く意味がないことが確認されていますが、その点どのようにお考えになりますか。
(拍手)翌日は、「オネスト・ジョンは攻撃的でなく、防衛的兵器であるから、核弾頭をつけても憲法違反ではない。しかし、現実には核弾頭をつけることはしない」と述べたのでありますが、みずからの違憲思想を現実政策問題にすりかえた、あまりにも見えすいたごまかしであります。これでは現実問題としても、自衛隊はいつ核弾頭をつけるに至るかわかったものではございません。
たとえこれが防衛的兵器であっても核兵器は持たない、装備しないということは、明瞭に申し上げているところであります。そういう意味におきまして、自衛権でありますがゆえに、その持ち得る範囲というものはおのずから限度があるのであって、今お話しのような原水爆のような、もっぱら他を攻撃してそして破壊することを目的としておるような兵器が、この自衛権の内容として必要最小限度のものにはならぬと思う。